タトンヌ・ダンス

タトンヌサークル1周年

桜も開花し春らしい陽気になってきましたね。タトンヌ・サークルは、この4月で1周年を迎えました。それと同時に、フリーランスとなり、1年が過ぎました。昨年は初めてのことばかりで、なかなかブログが書けなかったのですが、これからは定期的に更新していこうと思います。

ということで、新年度第1弾です。タトンヌのヤングミドルでは、毎回チャレンジングなルーティンを作成しています。前回のクイックステップでは、「ミルコステップ」に挑戦しました(みなさん必死(笑))。

「ミルコステップ」とは、2000年代に活躍した、元スタンダード世界チャンピオンの「ミルコゴッゾーリ&アレッシア」ペアが使っていた、8歩の中でポジションが4つ変化するという、それまでにない難しいステップです。さらに、本来の男性がリード・女性がフォローという社交ダンスの常識から一段階進み、リード&フォローにプラスして男性のリフォローが入ることで、一言では言い表せないような自然で柔らかい動きとなっていました。彼らのダンスに当時のダンサーたちはそろって心を奪われていました。

「ミルコステップ」は、(PPから)オープンナチュラル(QQ)、アウトサイド(QQ)ホバークロス(QQ)からPP(QQ)へとつながる8步で構成されています。

サークルでは、2つのローテーション(ヒップとショルダー)を使いながら練習しました。

男性のほうは、オープンナチュラルはヒップローテーション、アウトサイドへのリードはショルダーローテーション、ホバークロスはヒップローテーション、PPへのリードはショルダーローテーションとなります。

女性のほうは、オープンナチュラルからアウトサイドへの動きはショルダーローテーション、ホバークロスの動きはヒップローテーション、PPはヒップローテーションとなります。

ローテーションのポイントは、ショルダーを使うときはヒップは動かさないようにし、ヒップを使うときはショルダーを動かさないように注意すると、ふたりの位置がずれないので、安定してポジションを変えることができます。

ミルコステップ: https://youtu.be/P6jfGQRYv2U?si=hcBDDjjh3q4RuPWa

ここからは雑学ということで、ミルコゴッゾーリ&アレッシアペアの紹介をします。ふたりともイタリア出身で、アマチュア時代(ジュニアから)からペアを組んでおり、ターンプロした2004年8月のジャーマンオープンで優勝し、それ以降、ブラックプールを含めたメジャー大会で次々と優勝していきます。カップル解消の2009年まで、圧倒的な強さをみせていました。

その後のふたりですが、ミルコはエディタ・ダニウテ(アルナス・ビゾーカスのパートナー)とペアを組みました。ミルコ&エディタペアは、WDSFに移り、すぐにチャンピオンとなりましたが、2014年に引退しています。このペアはその後結婚し、お子さんも生まれています。現在は、エディタのスタジオがあるリトアニアをベースとしてコーチャーとして活躍しています。

アレッシアのほうは、エディタ(ミルコのパートナー)が組んでいたアンジェロ・マドニアとペアを組みましたが、チャンピオンにはなることなく引退しました。こちらのペアも、その後結婚しています。

ミルコ&アレッシアは長年(20年!)ペアを組んでいましたが、ペア解消以降はお互いに近寄らないという状態が続いていました(まぁ、いろいろあったんでしょうね)。それが、ペア解消の9年後に開催されたトレーニングキャンプで一緒になり、模範演技を披露しています(映像はリンクから↓)。ふたりとも照れくさそうなところが9年の時間を感じます。余談ですが、タンゴの映像では、ふたりの先生だったファビオ・セルミが笑顔で拍手する姿が映り込んでいます。

ワルツ: https://youtu.be/zhMCLoQby8w?si=njkUMyZ3x94vx5qt

タンゴ: https://youtu.be/S6eT-1T7mvQ?si=rInM1_OC5_vzET3S

久しぶりのブログということで熱が入ってしまいました。

最後までお読みいただきありがとうございました。また次回に。

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