ダンスのこと[ラテン]

ロールちゃんの体幹

気がつけばもう8月がきますね。つい最近、前回のブログを書いた気分なんですが、もう半年…(前回は3月!なんてこった汗)。光陰矢の如しを実感します。

さて、気を取り直して、今回のテーマは、「ロール」です。

ロールの種類をわかりやすく説明すると、ナチュラルとリバースがあって、ポジションもクローズドとシャドーがあります。ということで、「ナチュラル×クローズドorシャドー」、「リバース×クローズドorシャドー」の4種類になります。

で、今回は、この中から、リバースロールのシャドーポジションについて、お話したいと思います。男女が同じ方向を向いて、ぐるんぐるんしてるアレです(笑)。

入り方としては、ローリング・オブ・ジ・アームからシャドーポジションに入って、ロールちゃん。というのが多いです。流れるような動きでダイナミックにフロアを移動できるステップということで、とても華やかですし、男女の一体感があればあるほど素敵ですよね。

ただ、これ難しいんです(もうお気づきかもしれませんが…)。何が難しいかというと、シャドーポジションでコンタクトを取っているというところにあります。男性の右腰に、女性の左のおしり(腰よりは低い位置)でコンタクトを取るのですが、動きが大きいので、少しでも気を抜くとコンタクトが消えます。この状態でロールしようとしたら、もう力技でぶんぶん振り回すか、男性のあるべき手の位置があらぬところに移動するという惨事が発生します(笑)

このステップは、足をそろえている状態で、上半身が目いっぱい動けるかどうかが勝負になります。つまり、ステップでごまかせない分、体幹の動きで美しさが決まります。ということで、どうすればなめらかに一体感のある動きができるか、ということをお話しようと思います。

まず必要になるのが、身体のアイソレーションです。アイソレーションは、身体のそれぞれの部分を独立して動かすことなんですが、なんだか難しそうですよね。トレーニングする際には、まず、腰の位置を固定して、①上半身を前に(胸を前に)出して、戻す→②右に出す、戻す→③後ろに引く、戻す→④左に出す、戻すということをします。これで、時計回りに1周したことになります。次に、①から④を戻す動きを抜いて、つなげて動かします。これで、ロールのぐるんぐるんの動きができます。練習のときは、逆回転もするようにしてください。これで、1人の動きの練習ができます。

2人で練習するときは、男女ともに股関節の動きがポイントです。まず、コンタクトを取ります。これ、すごく難しいんですが、コンタクトの位置は振り子のように動きます。上半身を前に出すときは、下がり、上半身を引くときは、上がります。

このときに重要になるのが股関節です。男性が股関節を動かさないと、前に出すときは女性の身体を押してしまい、後ろに引くときは女性を引っ張りこんでバランスが悪くなります。ちなみに、女性の股関節が動かない場合、男性が力ずくで回すことになり、足幅が大きくなります(なめらかさがなくなります)。

とにかく、男性が腕の力で回そうとすると失敗するのがこのステップです。ですので、股関節を上半身の動きと逆の動きで引いたり出したりすることが重要になります。ここまでは前後の動きです。これに左右の動きが入ります。

左右の動きも、上半身だけを動かすのではなくて、ヒップから動かします。上半身と逆方向にヒップを出すので、上半身を右に倒すときは、ヒップを左に出してから右に、左に倒すときは、ヒップを右に出してから左に上半身を倒します。

前後の動きと左右の動きを合わせると、リバースロールが完成します。やることいっぱいですよね。ただ、カギは体幹ですので、アイソレーションの練習が大切です。ロールなんてかわいい名前がついてますが、なかなかの強敵です。ちなみに、ロールちゃんは期間限定フレーバーが好きです(笑)

文字にすると、わかりにくいところもあるので、参考動画です↓。のっけからぐるんぐるんしてます。

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