タトンヌ・ダンス

ヴェニーズワルツ好きですか?

毎回チャレンジングなステップのヤングミドルサークルでは、ヴェニーズワルツに挑戦してもらいました(みなさん必死・再び(笑))。

ヴェニーズワルツ(以下、ヴェニワル)とは、昔の舞踏会でよく踊られていたもので、三拍子の曲に合わせて踊るものですが、ワルツよりもリズムが速くなっています。ワルツのような、ライズアンドフォールはなく、シンプルなステップが特徴です。

ヴェニワルのステップといえば…

ナチュラルターン、リバースターン、チェンジステップ、あとはフレッカール、コントラチェックくらいかなって思ってる方が多いのではないでしょうか。

実は、長い間このくらいのステップだけで踊られてきたのがヴェニワルです。ですので、ステップが少ないというイメージは正解です(笑)。また、10ダンスの中でも、踊る機会が一番少ないものといえます(つまり、あんまり人気がありません)。しかも、技術的にも難しい種目で、速いテンポで2人のリズムを合わせて回転を続けるという特徴から、基礎的な技術の高さが問われます。

ところが今から10年ほど前から、WDSF*(World Dance Sport Federation;世界ダンススポーツ連盟)が新しいステップを採用し始めました。

*注:WDSFは、もともとアマチュアの団体でしたが、現在ではプロ部門も設立し、主にイタリア、ロシアの選手で構成されています。教科書やビデオなども出版しています。日本ではJDSFが加盟しています。

新しく追加されたものは、ランニングステップ、スピン、サイドチェック、ランジ、レフトホイスクなど…まるでワルツのようなステップです。

先にも書きましたが、ワルツもヴェニワルも同じ三拍子です。

しかし、1分間あたりの小節数が、ワルツは28~30に対して、ヴェニワルは58~60と、倍以上の速さになるため、ワルツで使われるステップをそのまま採用したとしても、リズムがあまりにも速すぎるので間に合いません。

そこでWDSFは、2小節や3小節で1つのステップを使うという、音楽のカウントの取り方自体を変えました(革命です!)。

WDSFのヴェニワルの競技会の動画です↓。

ステップが増えたことで、印象がかなり変化しています。また、音楽のとり方がそれまでの1小節に対して踊られる(123でナチュラルターン)のではなく、変則的なものとなっています。これまでのイメージである単調なヴェニワルから変化し、多様な可能性をみることができます。

ということで、難易度はかなり高いですが、新たなステップを取り入れたルーティンを作ってみました。みなさん必死でしたが、楽しんでチャレンジしてくださっていたので、よかったなと思っています。

2回続けてスタンダードのお話になりましたので、次はラテンの何かについて書こうと思います。それではまた。

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